使用ソフト:Lightwave v9.3.1
Lightwave v9からレンダリングに使用するカメラの種類が増えました。そこでカメラの違いによるレンダリングの結果の違いを確認したいと思います。確認するのはクラシックカメラとパースペクティブカメラの違いです。
マニュアルではクラシックカメラに比べ、パースペクティブカメラは複雑なシーンで高速になると言うことですが…。
一部にUB版のレンダリング時間を追加しました。(2008年5月19日)
まずは、クラシックカメラです。
PLD 4-Passでレンダリングしました。真ん中の拡大画像を見るとアンチエイリアス品質があまり良くないです。背景や影もノイジー。
(AA:PLD 4 time:3m27s)
PLDを9にしてレンダリングしました。4より階調が滑らかになりました。まだ、背景や影の部分はノイジーです。
(AA:PLD 9 time:7m17s / UB:6m23s)
背景のノイズを取るためにNoise ReductionをONにしました。影や背景が滑らかになりました。
(AA:PLD 9 NR time:7m58s)
レンダリング時間短縮のため、Adaptive SamplingをONにしました。6分ほど短縮することが出来ました。
しかし、輪郭にはアンチエイリアスがかかるものの、背景やオブジェクトはノイジーなままです。
(AA:PLD 9 AS:0.1 time:2m)
そこで、Noise ReductionをONにしたままAdaptive SamplingをONにしました。
時間はそのままでノイズを取ることが出来ました。
(AA:PLD 9 AS:0.1 NR time:2m / UB:1m46s)
つづいて、パースペクティブカメラを見てみます。
時間も品質もクラシックカメラとほぼ同じです。
(AA:Classic 9 Fixed time:7m24s / UB:6m29s)
Noise ReductionをONにしました。パースペクティブカメラのNoise Reductionは全てのレンダリングが終わった後かかるようです。一番上の拡大画像を見ると、アンチエイリアスがおかしくなっているのが分かると思います。
(AA:Classic 9 Fixed time:7m45s)
レンダリング時間短縮を期待してAdaptive SamplingをONにしましたが、逆に時間がかかってしまいました。
(AA:Classic 9 Fixed AS:0.1 time:8m36s)
Noise ReductionをON、Adaptive SamplingをONにしてみました。
時間がかかる品質も良くないと言う結果になってしまいました。
(AA:Classic 9 Fixed AS:0.1 NR time:9m1s / UB:7m49s)
パースペクティブカメラは、Adaptive Samplingをアンチエイリアスされた画像の後にかけているようで、逆に時間がかかる結果になりました。
さらに、Noise Reductionを一番最後にかけるため、どうしてもアンチエイリアスがおかしくなるようです。
レンダリングプロセスは、アンチエイリアスの品質に応じたレンダリング→Adaptive Sampling→Noise Reductionの順に進みます。
静止画においては、画質・レンダリング時間共に、クラシックカメラの方に分があると言った感じです。
テスト環境にUB版をインストールしテストをしてみました。品質はそのままレンダリング時間は短縮されるようです、場合によっては1分以上レンダリング時間を短縮することが出来ました。
ただし、今のところプラグインが全滅なためUB版への移行は難しそうです。
※テスト環境なのでLightwave以外の余計なものが入っていない状態です。CPUはPPC。