Maxwell Render や fryrender、Indigo などの物理法則に基づいた優れたレンダラーがありますが、手持ちのアプリケーションでもキレイな画像が出来ないかと、試行錯誤するテストです。
使用ソフト:Lightwave v9 + FPrime Version 2.1(Worlry Labs)
Lightwave v9 単体でもGlobaoIlluminationのレンダリングは出来ますが、レンダリング中の%表示が無く、動いてるんだか、止まってるんだか、どこまで進んでるのか不明って言うのが、不便です。さらにWorlry Labs のPlugin、FPrimeに比べてレンダリング速度が遅いです。
レンダリング速度と画像の比較。(モンテカルロ)
画像のように、GlobaoIlluminationのレンダリングに関しては、FPrimeがアンチエイリアシングもかかり速くてキレイです。
ということで、ここではFPrimeを使って、試行錯誤していこうと思います。
MC Bounce(Monte Carlo Bounce) と Intensity について。
もとになったサンプル画像です。そのまま置くと二次利用ができてしまうため、加工しています。(画像は「素材辞典 フォトバイブルの vol.42『インテリア・住空間編』」の写真です)
レンダリングは速いですが、相互反射の効果が見られず、光と影のコントラストがありすぎて不自然な感じに見えます。(MC Bounce 1 / Intensity 100% / time:20m02s)
レンダリングは遅くなりますが、若干相互反射の効果が見られ、1よりは自然に見えます。まだ、全体的に暗いです。(MC Bounce 3 / Intensity 100% / time:35m17s)
そこで Intensity を200%に変更してみました。Intensityが倍になると、レンダリング時間も倍程度になるようです。(MC Bounce 1 / Intensity 200% / time:42m26s)
Intensity を200%にした状態でMC Bounceを3に変更してみました。絵が飾ってある壁は元は灰色なのですが、相互反射により床の色が反映されています。(MC Bounce 3 / Intensity 200% / time:1h19m04s)
以上をふまえた上で、最終的なレンダリングとして、250%、MC Bounce 6でレンダリングをしてみました。2時間かかってますが、まだノイズが見られます。(MC Bounce 6 / Intensity 250% / time:2h32m57s)
ノイズを減らすために、さらに8時間ほどレンダリングをしてみました。レンダリングをバックグラウンドでしつつ、他の作業が普通にこなせるので、CPUを有効利用できます。ただし、常にフル回転なので、うちの環境だと発熱がすごい…(MC Bounce 6 / Intensity 250% / time:10h01m24s)
GlobaoIllumination + 環境光について
そこで、環境光を使って擬似的に再現してみました。床のシェーダーを調整すればこれでも良さそうです。ただし、環境光で明るさを全て底上げしているため、不自然な箇所がいくつか出てきています。このやり方の場合、RenderTimeの短縮が1番の魅力になりそうです。(MC Bounce 1 / Intensity 100% / time:21m14s)
ということで、環境光で全体の明るさを上げてしまうと、のっぺりとしたコントラストの無い画像になってしまいます。さらに環境光の場合、相互反射により周りのObjectの色が映り込む効果も期待できません。ここはやはり Intensity で調整するべきだとおもいます。